クレジットカードデビューにも安心なNudge（ナッジ）ってどんなカード？

Nudgeは「次世代のクレジットカード」「これまでクレジットカードを使っていない若者でも利用しやすい」といった事を売りにしているクレジットカードです。

他社カードと比べると特殊な支払い方法・ポイント還元制度の代わりに提携先の限定特典が貰えるといった特徴があり、これまでのクレジットカードとは一味違った形式になっています。

支払い確定日の翌月末までに支払いすれば、利息は一切かからず、利息が発生する前にアプリより通知されるので、返済忘れも防げます。

ここでは、そんなNudgeについて解説していきます。

次世代クレジットカードNudgeの特徴・メリット

Nudgeの年会費

Nudgeは年会費無料で利用でき、入会金等も必要ないため維持コスト無しで利用することが可能です(一部有償発行のカードもあります)。

好きな提携先(クラブ)を選択すると特典がGETできる

Nudgeには他社のクレジットカードのようなポイント還元制度はありませんが、代わりにNudgeの提携先になっているアーティスト、スポーツチームなどから好きなものを選択することで、特典を貰うことができます。

Nudgeは提携先のことをクラブと呼んでいます。利用額に応じて、自分が選んだクラブに関連するグッズなどが貰えます。

Nudgeの収益は一部がクラブ側に還元されるので、自分のカード利用が間接的にクラブの応援にも繋がります。

クラブは複数所属できますが、特典が貰えるのはメインのクラブのみとなります。またクラブはあとから変更可能ですが、変更できるのは月に1回です。

Nudgeではシステムの都合上必ずいずれかのクラブを選択する必要があります。特段好きなクラブがない場合などは、Nudgeがオーナーのクラブを選択することもできます。

現在Nudgeと提携しているクラブの一覧(2024/02現在)は以下の通りです。

歌手・芸能人

SHOTA SHIMIZU、遊助、ヒカル、MILIYAH Loveheart Club、MILIYAH NFT CLUB、鞘師里保

スポーツ

ヴォレアス北海道、広島ドラゴンフライズ、LeHIRO福岡、遠藤航、琉球アスティーダ、岐阜スゥープス、はつかいちサンブレイズ、福島レッドホープス、福岡北九州フェニックス、田中路教、九州アスティーダ、鹿児島レブナイズ、東京八王子ビートレインズ、岩手ビッグブルズ、山田幸代　with CrossCrosse、堀口恭司、加藤みなみ(白金台女子ゴルフ部)、八巻セイラ、九州アジアリーグ、中央大学学友会体育連盟ボート部、ブラブリッツ秋田、デウソン神戸、チームケンズ、グローバルスポーツアカデミー、アースフレンズ東京Z、Zgirls、YUSHIROH HIRANO、Y.S.C.C横浜フットサル、SRKomatsu、Online J-Leager、NeO、アンコールタイガーFC

ソーシャルグッド

SaveCatsFoundation、広島Nudgeの森、ベースボール・レジェンド・ファウンデーション、ネコリブリック、KIDOGS、認定NPO法人 ロシナンテス、ウクライナ人道支援、NPO法人ゼロカラー、ウガンダ野球応援プロジェクト、あしなが育英会、トルコ大地震緊急支援、Tegla Loroupe Peace Foundation、松井55ベースボールファウンデーション

アニメ　ゲーム　アート

ラスカル、ラグナドール – 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫 -、REJECT、おにぎりまん、YO-KO、VeryLongAnimals、MUTEKING THE Dancing HERO、Love Addicted Girls with BIGLOVE

エンタメ

鴉紋ゆうく、桃園りえる、ラファエル、アナタシア、川本紗矢、WIWI、そよん、NANOMI、雨宮留菜～るなしゅん倶楽部～、Shibu3 project、KaChun!、Fight Necchi Club、SharLie、まちあわせハチ公ガールズ、SIXX CLUB、まい、鈴瀬葵

ショップ　サービス

銀座渡利、みんなのウマ、彩花ゆい、TeaRoam、TTNE PRO SAUNNER、YUWA LIVE LIFE COLLECTION、旅館こうろ、堀江貴文イノベーション大学校(HIU)、ネコソダテ、あにふぇば！、WAKUMARI、UPTORY、起業ナビ、Technology Money Life、Taie201、STEPGOLF PREMIUM、SoudanNFT、SAMURAI SONIC、S.A.Y(猪苗代湖でウェイクボード＆ウェイクサーフィン)、ReBOUP、LIVER HOUSE、JPYC、HOOP7、DONDE SALON KYOTO、バル CO-LAB、AMAYOT YOKOCHO、NITV

その他

飯舘村、楢葉町、石川県小松市、Nudge for Students

カードデザインが豊富

Nudgeでは無料で発行可能なNudgeデザインのカードのほか、クラブ限定のデザインのカードもあり、豊富なデザインの中から好きなものを選択できます。

また、デザインはあとから変更することも可能です。

国際ブランドはVISAのみ

Nudgeの国際ブランドはVISAで、VISA加盟店であればどこでも使うことができます。

VISAは日本国内・国外ともにシェアNo.1の国際ブランドで、利用に困ることはないでしょう。

またVISAタッチ決済にも対応しているため、より決済が簡単になります。

返済はセブン銀行ATMまたは口座振込で行う

Nudgeで利用した金額はセブン銀行のATMまたは口座振込で支払います。

セブン銀行ATMで支払う場合は手数料無料で利用できますが、銀行振込で支払う場合所定の手数料が必要になります。

一般のクレジットカードのように口座振替は行っておらず、自分で支払う必要があるので手間がかかります。

一方で口座振替の場合と違いお金を使っているという実感はわきやすく、結果として使い過ぎ防止にも繋がります。

セブン銀行ATMの場合1000円単位での支払いになるため、端数分が残ってしまいますが、その端数分に関しては利息の対象にならないとされています。

残った端数分に関しては次回の利用金額とまとめて返済してください。

リボ払いカードという名目だが翌月末までに支払えば利息は必要ない

Nudgeは、リボ払いカードという名目ですが、繰り上げ返済が可能で実質的に一括払いと同じように支払うことが可能です。

リボ払いが分からない方や安全に利用したい方は、下記関連記事を読んでください。

決済金額確定の翌月末までに支払いを済ませた分に関しては利息がかかってくることはないので、最低限「必ず翌月末までに支払う」ことだけは覚えておきましょう。

利用した金額はいつ支払ってもOKで、最短で翌日に支払うことも可能です。

例えば4/10に5000円の洋服を購入した場合、金額が確定する4/11(翌日)~5/31(翌月末)の間で5000円を支払う必要があります。

複数の利用分をまとめて支払ってもOKで、支払いをするごとに支払った分の利用枠が復活します。

決済金額確定後の翌々月１日から、未払い分に対して0.05%／日の利息が発生するので、それまでに支払いを済ませてください。

返済忘れがないよう、利息が発生する前にはNudgeのアプリに通知が送られてきます。

一度に全額を返済する必要はなく、小分けに返済したりすることも可能です。ただし無駄に手数料を消費しないよう、頻繁に返済する場合はセブン銀行ATMで行うのがおすすめです。

限度額は最大10万円

Nudgeの利用枠は10万円となっていて、他社のクレジットカードと比較すると低く設定されています。

そのため大きな買い物をしたい場合や、生活費が多い方等の場合、不便に感じることが多いかもしれません。

一方で返済をしない限り10万円以上利用できないので、使い過ぎを防げるというメリットはあります。

Nudgeは少額包括信用購入斡旋業者として登録されているため、10万円を超えるカードは法律上発行できません。

Nudgeでは他社のクレジットカードのように支払い日は決まっておらず、期日までであればいつ支払ってもOKで、支払いを済ませ次第利用枠は復活します。

例えば1万円のものを購入して利用枠が10万→9万になっても、その後1万円の支払いを終えれば利用枠はすぐに10万円に戻ります(最短で翌日に戻すことが可能)。

そのため利用枠10万円といっても、利用後に随時返済をしていけば、ひと月の間に10万円以上を利用することも可能です。

いっぽうで支払いを行わなければ、利用枠はリセットされません。

なお料金を支払う際に必要な金額以上を入金した場合、事前入金となって利用枠に反映されます。

例えば2万円をカードで支払って返済時に2万5000円を支払うと、余剰分5000円が事前入金扱いとなり、利用枠は10万5000円になります。

事前入金分を引き出すことはできないので注意してください。

ちなみに、Nudgeの沖田社長はこういったシステムを導入した理由について以下のように話しています。

若い人の間では使い過ぎを心配してクレカを敬遠する傾向がある。世代別ではクレカ利用率は20代が一番低い。その一端にあるのが、締め日と支払日のタイムラグだ。

一般的にクレカは、毎月15日締めの翌月10日払いや、月末締めの翌月26日払いなどを採用する。つまり締め日直後の買い物は、2カ月先まで支払いが先延ばしになる。このずれをきちんと把握しなければ、正確な月次のキャッシュフロー管理が難しい。結果として預金が足りなくなり、リボ払いやキャッシングに走ってしまう人もいる。

「であれば、締め日と支払日のタイムラグを埋めれば、若者も安心して持ちたくなるクレカが編み出せると考えた」。発行元のフィンテックスタートアップ、ナッジ（東京・千代田）の沖田貴史社長はこう話す。

日経Xトレンドより

アプリから簡単に利用停止が可能

万が一カードを落としたりした際にも、アプリですぐにカードの利用を一時的に停止することができるため、万が一の際も安心です。

なお不正利用があった際は7日までさかのぼって補償してくれます。

付帯保険・追加カードは無し

他社のクレジットカードに付帯しているような傷害保険やショッピング保険、追加カード(ETCカード・家族カード)は、Nudgeには付帯していないので注意が必要です。

またNudgeには他社カードのようなキャッシングサービスも付帯していません。

傷害保険が付帯したクレジットカードが必要な場合には、下記関連記事を参考にしてください。

Nudgeの申し込みから発行までの流れ

Nudgeを申し込む際の発行までの流れは以下の通りです。

Nudgeの審査内容と落ちる原因

Nudgeは審査においてAIを用いた独自審査を行っています。

Nudgeの審査は「パートやアルバイト・学生・フリーランスの方などでも柔軟に発行する」とされているため、属性的にクレジットカードを作れるか不安な方でも作成しやすいカードです。

申込にあたっては他のクレジットカードのように年収や勤務先を申告する必要がなく、職業のみの申告でOKとなっており、属性的に審査が不安な方にも申し込みしやすい設計になっています。

Nudgeの審査に落ちるとすれば、以下のようなパターンが考えられると思われます。

• 信用情報に問題がある
• 申し込み情報に大きな誤りがある
• その他の理由

審査落ち原因①信用情報に問題がある・多重債務である

Nudgeでは審査にあたってCIC(シーアイシー)という信用情報機関の情報(信用情報、クレヒス)を参照しています。

信用情報機関では個人の延滞や債務整理等の履歴は一定期間保存されるため、信用情報にこういった情報が残っていると、審査に落ちる場合があります。

自分の信用情報が気になる方は、関連記事【CICで確認できるショッピングローンやクレジットカードの利用履歴】で、CICとは何か、信用情報の取得方法を解説していますので、参考にしてください。

かつてNudgeはブラックでも通るクレジットカードと言われたことがありましたが、CICの情報を見ている以上現在はブラックでもなんでも通ることはないと思われます。

また、Nudgeの沖田社長は多重債務の方は審査でお断りしているとX（旧：ツイッター）上で明言しています。

このことから、他社からの借り入れが多い場合も返済能力を疑われて審査で落ちる可能性があります。

審査落ち原因②申し込み情報に誤りがある

申し込み情報に誤りがあると、審査に時間が掛かる原因になるほか、場合によってはそれが原因で審査に落ちる可能性も否定できません。

申し込む際には記入した情報に間違いがないか確認しておきましょう。

審査落ち原因③その他の理由

クレジットカードの審査では信用情報や属性に問題がないはずの方であっても、何らかの理由で審査に落ちる場合があります。

審査落ちの理由を開示してくれるわけではないので、そういった場合何が問題だったのかは分からないのが現状です。

Nudgeにおいても謎に審査に落ちたといった口コミも一部で見られましたので、そういった可能性もあることは頭に入れておいてください。

心当たりがないのに審査に落ちた場合はあまり気にされない方が良いと思われます。

以前審査落ちしました。 クレジットカード所有でCICの情報も問題無しでしたので、質問者さんと同じ状態です。 Nudgeで審査落ちした後に銀行系のカードの申込みをしましたが、こちらはすぐに審査通過でした。 クレジットカードの審査基準とはどうなっているのか不思議なものだな、と思いましたね。

Yahoo知恵袋より

なおNudgeでは一度審査に通らなかった場合、場合によっては再入会を受け付けてないことがあるようなので注意が必要です。

クレジッドカードの審査について詳しく知りたい場合には、下記関連記事を参考にしてください。

Nudgeの支払いが間に合わないとどうなる？

Nudgeでは先程述べたように、金額が確定した翌月末までに支払いを済ませれば利息は必要ありません。

翌月末までに支払いができなかった残額分は、実質リボ払いと同じような扱いとなり、1日あたり未返済分に対して0.05％（年率18.25％）の手数料がかかってきます。

他社のカードのリボ払いの利息は年率15%程度であることが多いので、それに比べると利率が高いです。

リボ払いは残高に関係なく毎月一定金額を支払っていく支払い方法です。
支払額が一定で済むのはメリットですが、繰り越した分に対しては利息が発生するため、結果として想定以上に利息を払う羽目になる人が多いのも事実です。
そのため、できる限り利息が発生するまでに支払いを済ませましょう。

リボ払いの返済額は1000円単位(初期設定金額は最小限度額である1000円)で決めることができ、最悪月末までにその返済額分の支払いをしていれば延滞扱いにはなりません。

ただし繰り越せば繰り越すほど利息は膨れ上がっていくので、お金が用意出来次第さっさと返済してしまいましょう。

一方で月々最低限払うべき支払いを放置してしまうと延滞扱いになり、以下のような問題が生じます。

• 遅延損害金がかかってくる
• 信用情報に延滞情報が残る
• カードの利用停止・最悪の場合強制解約

Nudgeの解約方法

Nudgeは利用額の返済が済んだ状態(「返済」タブの請求金額が0円)であれば、アプリから退会が可能です。

退会の手順は以下の通りです。

• アプリの「アカウント」タブをタップ
• 最下部の「退会する」をタップ
• 注意事項に同意し、「退会に進む」をタップ

Nudgeのメリット・デメリットまとめ

Nudgeは自分の好きなクラブの特典を貰えることに加え、他社カードと違い自分の好きなタイミングで支払いを行える・申し込みの際に年収や勤務先の申告が必要ないといったメリットがあります。

また返済をしない限り10万円以上は利用できないので、使いすぎる心配は他カードと比べて少ないと言えます。

メリット	デメリット
申込時に年収や勤務先を申告する必要がなく、属性が不安な方でも他社カードより作成しやすい いつでも返済が可能で金銭管理がしやすく、使い過ぎ防止にもつながる 利用額に応じて自分の好きなクラブのグッズ等を貰える	ポイントの還元制度がない クラブ以外の付帯サービスがなく、追加カードやキャッシング等も利用できない 口座振替を利用できないため適宜自分の手で支払いをする必要がある

一方で他社カードのようなポイント還元制度や、付帯保険やサービスなどは充実していません。

また口座振替に対応していないので、支払いが面倒に感じるかもしれません。

また、支払い忘れに注意しないと利息が発生する事にも留意する必要があります。

Nudgeについてよくある質問