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Amazonビジネスとは?登録方法からメリットデメリットまで解説

Amazonビジネスとは?登録方法からメリットデメリットまで解説

Amazonビジネスとは、個人事業主や法人の方が請求書払いなどの特典が利用できるビジネス用のアカウントのことです。

個人アカウントと同じように商品を購入できるほか、ビジネスに役立つ様々な機能を備えているのが特徴です。

ここでは、Amazonビジネスの特徴や機能、メリットやデメリットなど注意したい点について解説していきます。

目次

Amazonビジネスとは

Amazonビジネスとは

Amazonビジネスは、前述した通り法人や個人事業主の方が使えるAmazonのビジネス用のアカウントのことをいいます。

ビジネスアカウントを開設できるのは、法人や各種団体、開業届、確定申告書等を提示した個人事業主などで、個人アカウントのようにだれでも無条件で作成できるわけではありません。

企業はもちろん、非営利団体や教育機関、官公庁、医療機関などであってもビジネスアカウントを利用できます。

個人事業主の方であってもAmazonビジネスアカウントを持つことができ、仕事での買い物と個人の買い物を分けられるため便利です。

また、ビジネスアカウントでしか購入できない商品があったり、割安で販売されていたりと、ビジネスアカウント特有のメリットも多数あります。

現在Amazonビジネスは東証一部上場企業の75%以上が、日本の国立大学の9割以上がアカウントを登録しており、たくさんの事業主に利用されています。

Amazonビジネスは、Amazonの拠点であるアメリカに加えてカナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、日本、インドの9か国でサービスが提供されています。

ビジネスアカウントでは個人用アカウントにない商品も購入する事が出来ます。またオフィス用品だけでなく、個人用アカウントで購入できる商品はほぼ全てビジネスアカウントでも購入できます。

請求書払い(後払い)を利用できるのが最大のメリット

請求書払い(後払い)を利用できる

Amazonビジネスの購入代金の支払いには請求書払いを利用できます。

最大、購入から60日後の後払いが可能となります。

支払方法で請求書払いを選択すると、PDF形式でメールアドレス宛に請求書が送られてくるので、指定口座に銀行振込で支払うことになります。

請求書払いでの支払い方法は5日、10日、15日、20日、25日および月末日の中から選択できます。

なお、請求書払いの利用には審査に通過する必要があるので注意してください。

元金貸

CICJICCなどの信用情報を照会することはありません。

当初の限度額は25万円となっています。

限度額は審査によって引き上げることが可能ですが、その際に財務諸表等の提出を求められる場合があります。

元金貸

筆者は、書類等の提出もなく、100万円までの請求書払いができています。

Amazonビジネス公式

個人用アカウントより販売価格が安い商品がある

AmazonではAmazonビジネス利用者向けの法人価格が個人向け価格よりも安いケースが多くあり、3000万種類以上の商品を個人向け価格より安く購入できます。

個人アカウントでビジネス用の商品を買うこともできますが、このように法人価格の方が安い場合もあるため、事業を行っている方はビジネスアカウントを利用した方が経費の削減に繋がります。

仕事用と個人用でアカウントを分けられる

Amazonビジネスアカウントと個人用アカウントは両方を持つことができるので、場面に応じて使い分けができます。

仕事で使うものはビジネスアカウントで購入し、私用のものは個人のアカウントで購入するようにすると、確定申告等の際に仕分けの手間が省けて便利です。

2つのアカウントを使い分ける場合は、別々のメールアドレスを使う必要があります。またAmazonの個人アカウントをビジネスアカウントに変更することも可能です。

大量購入で割引がある

Amazonビジネスアカウントでは「数量割引対象商品」があり、購入した数に応じて割引が適用されます。ビジネスシーンで必要になる消耗品などを割安で購入出来て便利です。

なお数量割引の適用には依頼が必要で、「カートに入れる」ボタンの上にある「数量割引を依頼する」から、依頼フォームに購入希望数を記入して申請することで依頼が完了します。

そのほか過去12か月で注文した数に応じて割引が適用される「累積購入割引」もあります。

有料会員になればより充実した機能を利用できる

Amazonビジネスは登録に費用はかからず、有料機能(businessプライム)を別途利用する事ができます。

Amazonビジネスでは個人用のアカウントと同じように「プライム会員(有料会員)」のシステムがあり、有料会員になると購買環境を効率化するための細かい機能を利用できるほか、無料会員だと発生する送料がかからなくなります。

またAmazonの個人アカウントでプライム会員になっている場合は、無料でBusinessプライムの一番低いランク(Duo)に登録することで、法人アカウントでの注文でも送料がかからなくなります。

複数ユーザーで利用できる

ビジネスアカウントはアカウントを作成した方以外に別途ユーザーを追加でき、それによってアカウントの管理者以外の方であっても購買が可能になります。

たとえば部署ごとにそれぞれ担当者を決めて、必要な商品を注文してもらうといった使い方が可能になります。

新しいユーザーを追加したい場合の追加方法は次の通りです。

新規ユーザーの追加方法
  1. ビジネスアカウントの設定にアクセス
  2. ドロップダウンメニューを選択し、「ユーザーの追加」を選択
  3. 追加する従業員のEメールアドレスを入力して役割を選択
  4. 「ユーザーを招待する」を選択

ユーザーには、下記の中からいずれかの役割を与えます。役割によって利用できる機能や権限に違いがあり、複数の役割を兼任させることもできます。

管理者

ユーザーの権限の設定、支払い方法の設定など、ビジネスアカウントを管理する役割です。

購買依頼者

商品を発注する役割です。承認ルールが有効になっている場合は、承認者の承認を経てから発注されます。

会計担当者

注文情報や購買分析機能を利用したり、請求書情報を確認したりできます。

システム担当者

ドメイン名、認証方式、APIキーの管理や、購買システム、取引情報、シングルサインオンといった、ITシステムの統合を行います。

Amazonビジネスへの登録方法

Amazonビジネスへの登録方法
STEP
メールアドレスを登録する

Amazonビジネス公式の登録ページにアクセスし、メールアドレスを登録します。

ビジネスアカウントに使用するメールアドレスを入力し、「ビジネスアカウントを作成する」をクリックします。

この際個人用アカウントで使用しているメールアドレスと同じメールアドレスを使うことはできません。
ただし個人用アカウントをビジネスアカウントに移行(変更)することは可能です。

メールアドレスを入力すると氏名やパスワードを入力する画面に移ります。必要な情報を入力して登録を済ませてください。

STEP
事業主に関する情報を入力する

メールアドレスや氏名の登録が終わると、事業主の情報を入力する画面に移ります。

入力が完了するとAmazon側が確認を行い、問題が無ければ承認されます。承認されるまでは最大で3日ほどかかりますが、即日で承認される場合も多いようです。

STEP
Amazonビジネスの利用開始

Amazon側の確認が完了するとEメールが送られてくるので、ビジネスアカウントの利用を開始できます。

Amazonビジネスのデメリットや注意点

Amazonビジネスのデメリットや注意点

個人事業主が登録するには書類が必要になる

個人事業主の方がAmazonビジネスに登録する場合、下記の4つの書類の中からいずれか1つの書類が必要になりますので、事前に用意しておく必要があります。

Amazonビジネス登録の為に必要な書類
  • 確定申告書B
  • 開業届出書
  • 過去2年以内の青色申告承認申請書
  • 過去2年以内の所得税青色申告決算書

法人の場合は、メールアドレスさえあれば登録ができます。

個人のプライム会員のサービスは利用できない

個人会員で利用できる「Amazon prime video」「Amazon music」などのサービスは、法人アカウントで使用する事は出来ません。これは有料会員(Businessプライム)に関しても同じです。

個人アカウントをビジネスアカウントにする場合は注意が必要

前述したようにAmazonの個人アカウントはビジネスアカウントに転用することができます。

ただしこの場合、以前使っていた個人アカウントでの注文履歴などがそのまま残ってしまいます。その状態で他の社員の方などがビジネスアカウントを使うと、過去の注文履歴を見られてしまう可能性があります。

また、ビジネスアカウントに変更した場合、個人アカウントは自動的に解約になります。そのため、個人アカウントで利用していた機能を利用できなくなる場合があります。

こういったことから、既に個人アカウントを持っている場合、個人アカウントをビジネスアカウントに変更するよりもビジネスアカウントを新たに作る方がよいと考えられます。

Amazonビジネスの有料プラン(Businessプライム)

Amazonビジネスの有料プラン

Amazonビジネスには下記のように「Duo」「ETTENTIAL」「SMALL」「MEDIUM」「UNLIMITED」まで5つのプランがあります。

プラン名DUO
※Amazonプライム会員の方限定
ETTENTIALSMALLMEDIUMUNLIMITED
ユーザー数1ユーザーまで最大3ユーザーまで最大10ユーザーまで最大100ユーザーまで無制限
お急ぎ便無料
日時指定便無料
購入分析ダッシュボード3参照者1設定者+
10参照者
1設定者+
100参照者
2設定者+
10参照者
購買コントロール推奨+制限推奨+制限推奨+制限推奨+制限+禁止
年間価格(税込)無料5,900円
/年
13,500円
/年
37,800円
/年
270,000円
/年

「Duo」は個人のAmazonプライム会員の方がビジネスアカウントを持つ際に無料で利用できます。お急ぎ便や日時指定便を無料で使えます。

Duoを利用する場合は、プライム会員の方が新しいメールアドレスでアカウントを作成すれば登録できます。既にAmazonビジネス会員の方の場合、プライム会員に登録されている個人用アカウントとビジネスアカウントを紐づけることでDuoに登録できます。

年間価格が必要なプランには「ETTENTIAL」から「UNLIMITED」まで4つのプランがあります。それぞれお急ぎ便や日時指定便に加えて「購入分析ダッシュボード」や「購買コントロール」といった機能も利用できます。

これらは上位グレードのプランであるほどより充実した機能を利用できます。有料会員の利用料はクレジットカードまたは請求書払いで支払います。

ビジネスプライムはビジネスでの利用に特化しており、個人アカウントのPrime videoのようなサービスを利用することはできません。

Amazonビジネスの有料プランのポイント
お急ぎ便が無料

Amazonビジネスアカウントではお急ぎ便や当日お急ぎ便を無料で使えます。

日時指定便が無料

対象商品の日時指定便が無料になります。

購入分析ダッシュボード

購買データを可視化し、より適切な購買を行うための機能です。

ダッシュボードにはデータの設定者とデータの参照者という2つの役割があり、設定者は目標に基づいてダッシュボードを管理する役割で、参照者はそれをもとに分析を行います。

設定者、参照者にできるユーザーの数にはプランごとに限りがあります。

購買コントロール

購買を推奨する商品を設定して優先的に表示したり、購買を制限するルールや禁止するルールを設けたりして、適切な購買環境をつくることができます。

Amazonビジネスの解約方法

Amazonビジネスの解約方法

Amazonビジネスのアカウントを解約したい場合、Amazonのwebページから解約が可能です。解約の際の手順は次の通りです。

Amazonビジネスの解約の手順
  1. メニューから「ビジネスアカウントの設定」を選択
  2. 「企業情報」の下の「ビジネスアカウントの登録解除」を選択
  3. 「ビジネスアカウントの登録解除」画面で「続行」をクリック

Amazonビジネスよくある質問

Amazonビジネスの送料はいくらですか

無料会員の場合、対象商品(Amazon.co.jpが発送する商品)を合計2000円以上注文すれば、送料が無料になります。

ただしBusinessプライム会員であれば、購入金額に関係なく対象商品の送料が無料になります。

対象商品以外の商品については、送料は商品ごとに決められています。

支払い方法には何がありますか

ビジネスアカウントで利用できる支払い方法はクレジットカードやデビットカード、形態決済、請求書払いなどがあります。

なおあと払いPaidyはビジネスアカウントでは使用することはできません。Paidyを使えるのは個人アカウントのみとなります。

Amazonギフトカードを支払いに利用できますか

ユーザーごとに支払方法を設定できる「個別の支払い方法」で支払う場合は、ギフトカードを引き換えて使用することができます。

ビジネスアカウントに共通の支払い方法で支払っている場合は、ギフトカードは支払い方法に表示されません。

この記事を書いた人

元金貸のアバター 元金貸 貸金業務取扱主任者

キャッシング・消費者金融などの借金問題、資金調達などの専門家。貸金業務取扱主任者資格を持ち、金融業界の裏側まで知る元貸金業者。

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