住宅ローン借り換えのタイミングとは?具体的な例と注意点

住宅ローンの借り換え

住宅ローンの借り換えタイミングは、金利やローン残高、返済期間などの複数の要因を考慮して決定されます。

例えば、固定金利特約期間の終了や変動金利の見直し時、転職を検討している時などが挙げられます。

借り換えには手数料や保証料などの諸費用がかかるため、これらのコストと借り換えによるメリットを慎重に比較検討することが重要です。

また、健康状態が良好な時に借り換えを行うことも推奨されています。

目次

住宅ローン借り換えの基本情報

住宅ローン借り換えとは

住宅ローン借り換えとは、現在の住宅ローンを別の金融機関や新しい条件で再度借り入れることを指します。

これにより金利の低いプランに切り替えたり、返済期間を再設定するなど、より有利な条件で返済を進めることが可能になります。

借り換えの回数には制限がなく、条件が整えばいつでも可能です。

多くは金利が安くなることですが、金利が安くなることで、総額300万円もお得になるなんてこともザラにあります。

借り換えのメリットとデメリット

住宅ローンの借り換えにはいくつかのメリットとデメリットがあります。

まず、メリットとしては、金利が現在よりも低いプランに変更することで返済額を減らすことができる点が挙げられます。

また、長期的な返済計画の見直しが可能となり、返済期間を変更することで月々の支払額を調整することもできます。

一方、デメリットとしては、借り換えに伴う手数料などのコストがかかることです。

また、住宅ローン控除が減る可能性もあるため、返済計画をしっかりと立てる必要があります。

さらに、借り換えるタイミングを考慮しないと、かえって不利な条件になることもあるため注意が必要です。

借り換えの最適なタイミング

住宅ローンの借り換えに最適な時期は、各家庭の状況や市場の動向によって異なります。

しかし、一般的には以下のようなタイミングが借り換えにおすすめです。

金利が下がったとき

住宅ローンの借り換えを考える際に、まず注目すべきは金利です。

金利が現在のローン金利よりも低くなったときは、借り換えの好機です。

金利が下がることで、月々の返済額が減るため、全体の返済負担が軽くなります。

変動金利から固定金利への変更を検討するのも良いでしょう。

固定金利特約期間の終了時

住宅ローンには、固定金利期間が設定されている場合があります。

固定金利特約期間が終了すると、通常は変動金利に変更されることが多いです。

このタイミングで金利が上昇する可能性があるため、あらかじめ金利の低い時期に借り換えることが賢明です。

また、このタイミングで他の金融機関の条件を比較し、より有利な条件を見つけるのもおすすめです。

ローン残高が多い場合

ローン残高が1,000万円以上残っているかつ、返済期間が10年以上ある場合も借り換えるタイミングとして適しています。

残高が多いほど、金利の影響が大きくなりますので、少しの金利差でも大きな節約効果が期待できます。

また、長期間にわたって返済を続けることが予想されるため、金利が低い状況での借り換えは効果的です。

収支の見直しが必要なとき

住宅ローンの返済が家計を圧迫している場合や、収支のバランスが悪化していると感じた時も、借り換えを検討する良いタイミングです。

新しいローン条件によって月々の返済額を抑えることができれば、家計の安定に繋がります。

収支の見直しを目的として、借り換えのタイミングを計画することも重要です。

借り換えの具体例

具体例1: 金利が下がったケース

住宅ローンの借り換えに最適な時期の一つは、金利が下がったときです。

例えば、現在の住宅ローンが固定金利で、借入時には年利2.5%だったとします。

その後、市場金利が低下し、新たに借りる場合の金利が1.5%となった場合、借り換えることで毎月の返済額が減る可能性があります。

このようなケースでは、金利の差が大きければ大きいほど、借り換えの効果が高まります。

ただし、借り換え時には手数料や事務手数料などの初期費用がかかるため、これらのコストも考慮する必要があります。

その結果、総返済額が減少するかどうかを精査することが重要です。

具体例2: 固定期間終了による見直し

固定金利期間が終了するタイミングも、住宅ローン借り換えの適した時期です。

例えば、5年間の固定金利期間が終わり、その後変動金利に移行する契約の場合、変動金利への移行を前に再度金利を比較することが重要です。

条件の良い他の金融機関を見つけることで、より低金利な固定金利や変動金利に乗り換えることができます。

固定期間が終わる時期は、更新時の金利変動リスクを減らすためにも最適なタイミングです。

具体例3: ローン残高と返済期間の条件

ローン残高が多く、返済期間が長い場合も、住宅ローンの借り換えを検討する価値があります。

例えば、残高が1,000万円以上で、返済期間が10年以上残っている場合、金利差が小さくても総返済額に大きな影響を与えることができます。

この条件に該当する場合、借り換えにより月々の返済額を減らし、家計の負担を軽くすることが可能です。

ただし、初期費用や借り換えの手数料も重要な要素ですので、総合的に見てメリットがあるかどうかをしっかり計算して決めることが大切です。

借り換え時の注意点

手数料などのコスト

住宅ローンの借り換えを行う際には、諸費用が発生します。

例えば、金融機関によって異なる手数料や、繰上げ返済手数料、抵当権設定費用などが必要になります。

これらのコストがどれだけかかるかを事前に把握しておくことが重要です。

  1. 登記費用
  2. 保証料
  3. 団体信用保険
  4. 手数料
  5. 印紙税

おおまかにこれだけの費用があります。

借り換えによって短期的な返済額が減る場合でも、これらの手数料が高く、結果として総額での負担が増えることもあります。

このため、手数料などのコストを含めた総額のシミュレーションを行い、実際のメリットを確認することをおすすめします。

健康状態の確認

住宅ローンの借り換えを行う際、新たに申し込む金融機関での審査が必要です。

この審査には健康状態の確認も含まれます。特に団体信用生命保険への加入が求められる場合、健康上の問題があると新しいローンが承認されないことがあります。

したがって、借り換えのタイミングを考える際には、健康状態の確認が重要です。自分の健康状態を把握し、必要であれば医師に相談することが推奨されます。

勤務状況の重要性

住宅ローンの借り換え時には、申請者の安定した収入が求められます。

特に、転職や勤務状況の変化があった場合、その影響が審査に反映されることがあります。

借り換えのタイミングを考える際には、自身の勤務状況や収入の安定性を再確認することが必要です。

金融機関は安定した収入をもとに返済能力を評価するため、これらの情報が正確かつ最新であることが審査の成功に直結する要素となります。

住宅ローンの借換の条件

ただ、住宅ローンの借り換えをする際にも、条件があります。

誰でも気軽に借り換えをすることができるわけではなくて、

良い条件で借換をするには、

  • 延滞をしていない
  • 勤続年数1年以上
  • 団体信用保険に加入できる

等の条件があります。

これは各金融機関によって違うので、確認をしてください。

借り換え時期は借り入れをして1年後から

ほとんどの銀行の場合、借り入れをして1年以内は借り換えをすることができません

また、実際、借り入れをしてから1年経過後以降が最適な時期とも言えます。

借入をするときには、銀行からあなたにお金を貸すことのできる限度額というのが決まっています。

1000万円なら1%の金利

2000万円なら1.5%の金利

3000万円はあなたには貸せません。

というように、人によって金額と金利が変わってくるのが住宅ローンです。

これは年収であったり、勤続年数、どんな会社に勤めているのか、貯金や、資産はどのくらいあるのか、これまでの借り入れ(カードの支払い)などで延滞をしていないか等を総合的に判断して算出しています。

家を購入するときは、なるべく限度額いっぱいの家を、と思う人も多いでしょう。

そうすると金利が高くなる!でも借り入れをしたい!ということで、借りた方も多いでしょう。

すごい僅差で金利が高い人もいます。

2500万円では1.5%だけど、2400万円なら1%でOKという審査の結果だった場合(お客さんにこれが伝えられることはないのですが)、1年たてば元金の100万円くらい返済することも可能でしょう。

なので、借り換えを見直す時期というのは、1年経過してからということです。

住宅ローンの借り換えは、金額が大きくて、期間が長いほどお得になります。

なので、早く借り換えをするべきですよ。

住宅ローンの借り換えは思った以上に簡単

そうはいっても、やっぱり住宅ローンの借り換えは面倒では?と思っている方に、その手順を説明しましょう。

借りるとはいえ、銀行にとって住宅ローンを借換してくれる人はお客さんであり、銀行はサービスの提供者です。

なるべく負担を減らすのが提供者の役目というもの。

ですから、住宅ローンを借換するのはすごく簡単なんです。

ほとんど言われるがままでOKだし、自分ですることは、ほとんどないです。

STEP1:金融機関に借り換えの相談をしよう

もし、ネットの一括審査などで、今の金利の相場をある程度把握しているのであれば、何店舗も金融機関に行く必要はありませんので、最初の借り換えの相談は「電話」でもOKです。

もしネット銀行の〇%より安ければ借り換えをしたい、すぐに審査をしてもらいたい、ということを伝えます。

もしOKならば、「〇〇をもって、いつに来店してください」と言われます。

持って行く物は、・源泉徴収書・ローン返済予定表などです。

審査をその場でする際は、「印鑑」も必要です。

なお、さきほども紹介したとおり、色々な銀行の住宅ローン金利を比較するなら、住宅ローン一括審査の特許を取得している「住宅本舗」が便利です。

STEP2:来店して審査の申込み

続いて審査に申込みをします。

この段階でもまた契約はしていないので、取り消しも可能です。

ここで、審査として保証会社などに審査をしてもらいます。

この時は印鑑が必要になるため、来店もしくは自宅にきてもらう必要があります。

STEP3:契約を取り交わす

審査が無事に通るといよいよ本格的に借り換えの手続きが始まります。

といっても皆さんは待っているだけです。

契約書ができ次第、銀行に来てくださいと言われるので、来店して契約をします。

STEP4:今まで借りていた銀行に返済しに行く

契約をして、口座にお金を振り込まれしだい、今まで借りていた銀行にお金を返しに行く必要があります。

このように多くて計4回の来店で済んでしまいます。

意外と簡単な住宅ローンの借り換え、低金利時代の今がチャンスですよ。

住宅ローンを借り換えする時に火災保険も一緒に見直す

住宅ローンの借り換えを検討しているのであれば、一緒に火災保険も見直しをした方がいいです。

結論から言うと、「高い、余分、危険」

この3つに該当している火災保険に加入している人が多いからです。

住宅ローンを借りる際に、銀行だったり、住宅会社から勧められたまま火災保険に加入している人が大半であり、火災保険をよく比較せずに加入している人が多いです。
それではイザというときに危険です!

万が一の時に補償が効かなかったり、実は絶対に使わないような補償に入っていたり、余分にお金を払い続けているなんてことがよくあります。

火災保険を見直すメリットとして、最新の補償を組み入れることができるということです。

火災保険は長期で契約するほどお得というのは、間違いないですが、補償という面では、昔は必要だったけど、今はまったく効果がない補償であったり、今だから必要な補償というのが新しく開発されていたりします。

料金は、少し高額になる可能性はありますが、補償を見直すという面では火災保険の見直しのメリットとなります。

ただ、火災保険には長期契約という割引制度があります。

住宅は長く住む場合が多いですから、火災保険も長く契約したほうがお得にしますよ~という特典です。

ですが、火災保険の見直しをして、新しく契約することにより、その長期割引を受けられなくなり、
保険料が割高になってしまうケースもあります。

まずは、火災保険の比較をしてみてはいかがでしょう。

まとめ

住宅ローンの借り換えには、節約効果を最大限に引き出すための最適なタイミングがあります。

まず、金利が下がった時は最大のチャンスと言えるでしょう。

住宅ローンの借り換えに最適な時期はいつ?という疑問に対して、金利の低下は非常に分かりやすいシグナルです。

また、固定金利特約期間が終了する場合も借り換えを検討する良いタイミングです。

この期間終了後に金利が変動金利に移行することが多いため、最適な条件の新しいローンに借り換えると返済計画が安定しやすくなります。

さらに、ローン残高が多い場合や収支の見直しが必要なときも借り換えを考える好機です。

ローン残高が1,000万円以上で返済期間が10年以上残っている場合、条件の良い金融機関を見つけることで返済額の大幅な節約が期待できます。

ただし、借り換えには手数料や諸費用が発生するため、そのコストも含めた全体的なメリットとデメリットをしっかりと評価する必要があります。

また、借り換え時には勤務状況や健康状態を確認することが重要になります。これらを総合的に考慮し、最適な条件で借り換えを行うことが成功の鍵となります。

最終的には、自分のライフプランや財務状況に最も適したタイミングを見つけることが大切です。

住宅ローンの借り換えに関しては、一度プロに相談するのもおすすめです。

適切なタイミングと条件で借り換えを行うことで、大きな経済的なメリットを享受することができるでしょう。

この記事を書いた人

元金貸のアバター 元金貸 貸金業務取扱主任者

キャッシング・消費者金融などの借金問題、資金調達などの専門家。貸金業務取扱主任者資格を持ち、金融業界の裏側まで知る元貸金業者。

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